もやぶろ

moyashidaisukeのブログだからもやぶろ。フリーランスのエンジニアのダイスケです。QOLあげて色々楽しくチャレンジして良く生きたい。プログラム関連とかギター関連とか旅行関連とか色々。

【書評】「年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学」〜エンジニアが増えればヨガのインストラクターも増える〜

https://amzn.to/2ZIXFQ2

本の内容の個人的まとめ

優秀な人の周りには優秀な人が集い、さらにその相乗効果でそれぞれが成長しつつ成果を生み出すのでより優秀になる。

また、地域密着の仕事の需要も増やし賃金もあげるため、地域(都市)レベルでの成長にもつながり、シリコンバレーのような都市が生まれ、育っていく。

どこに住むか => 周りの人が決まる => 周りからの自分への影響を決める => 自分の成長が決まる

という図式が成り立つので、どこに住むかはめちゃめちゃ大事・・・

ただ、リモートワークが前提になれば、物理的な距離の影響は減るので、誰と一緒に多くの時間を過ごすのか、という観点を気にすると良さそう。

🤓はじめに

以前に一度読んだのですが、改めて読んでみました。

経済学がベースなのでちょっと難しいのですが、意外と人にフォーカスしている本でした。

会社って結局は人だよな〜と最近思ってたのですが、もっと大きく、都市に関しても結局は人のようです。

🐼読んだきっかけ・理由は?

こちらのnote「ITエンジニアは転職すると給料が上がるという話」を拝見しました。

で、単純に場所によっても給料変わるよね〜という事を思い出して、改めて読んでみました。

また、最近はcovid19の影響から、リモートワークの率が上がってきて、住む場所と働く会社の場所が同じでなくても良くなってきています。

世の中のルールが変わっていく予感しかしないですが、少なくとも今まではどうだったんだっけ?と振り返りになりました。

こんな記事も書きました。

👆この本の概要

イノベーション都市」の高卒者は、「旧来型製造業都市」の大卒者より稼いでいる!?新しい仕事はどこで生まれているか?「ものづくり」大国にとっての不都合な真実

Amazonの紹介文より

ちょっとわかりにくいですね。

要は、シリコンバレーの高卒者で特にITエンジニアとかで無い仕事についている人でも、他の都市の大卒者の給料よりは高いという事実があって、それは何ででしょう〜〜??という本です。

🤓作者さん

経済学者。カリフォルニア大学バークレー校教授。専門は労働経済学、都市経済学、地域経済学。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)国際成長センター・都市化プログラムディレクター。サンフランシスコ連邦準備銀行客員研究員、全米経済研究所(NBER)リサーチ・アソシエイト、ロンドンの経済政策研究センター(CEPR)及びボンの労働経済学研究所(IZA)リサーチ・フェローを務める。イタリア生まれ。ボッコーニ大学(ミラノ)卒業。カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Amazonの紹介文より

経済学者さんです。

本の内容もしっかりとした統計に基づいた分析が多いです。(が、ちょっと読みにくい・・・

⏳所要時間

3hくらい。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • 海外で働くことに興味がある
  • 起業しようと思っていて拠点を探している
  • 成長するためのヒントを探してる

🤔読むと得られること

  • シリコンバレーがあんなにすごい事になっている理由
  • なぜ優秀な人と一緒に働くことが大事なのか

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

エンジニアが増えればヨガのインストラクターも増える

前提として、たとえシリコンバレーでも、エンジニアよりも地域密着型の仕事をしている人が大多数です。

で、シリコンバレーで働くエンジニアはめちゃめちゃ給料が良くてお金があるので、地元のサービス(美容院やレストランや習い事)にもお金を落とします。

需要があって人手不足になるので、地元のサービスの給料もあがるそうです。

なるほどね〜。
お金持ちが集まっているところはお金が回る・・・

高技能な人が周りの人の給料もあげる

高技能な人が多いと、以下の理由で高技能で無い人の生産性もあがって(そして、企業が儲かるので)、全体の賃金があがります。

  1. 高技能の人は一緒に働く人の生産性をあげる
  2. 新しい高度なテクノロジーを導入しやすい
  3. 人的資本の外部性が生まれる

「人的資本の外部性」というのは、

人と人が交流すると、その人たちはお互いから学び合う。その結果、教育レベルが高い仲間と交流する人ほど生産的で創造的になる

という事です。

「人は周りにいる5人の平均で決まる」的なやつですね。

https://wakuwakuirodori.com/2020/01/27/%E3%80%8E%E4%BA%BA%E3%81%AF%E5%91%A8%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%95%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E3%81%A7%E6%B1%BA%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%80%8F%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%B3%95/

新しいアイデアがまったくの真空地帯で生まれることはめったにないというシンプルな事実と関係がある。さまざまな研究によると、創造性の持ち主が交わり合うと、互いに学び合う機会が生まれてイノベーションが活性化し、生産性が向上する。そうした知識の伝播・拡散も、イノベーションハブに身を置く働き手と企業が享受できる大きな恩恵だ。

高い技能をもった人たちと一緒に働くことにより、みずからの労働生産性も高まっているからなのだ

確かに、、、

優秀な人は周りも引き上げるってのは私の体感とも一致しますね〜。

誰と一緒に仕事するかっていうのはものすごく大事なんですねぇ。

物理的距離は大事

ここはwithコロナな時代になっていってどうなるか気になりますが・・・

知識の伝播は、距離の影響を強く受ける。距離が離れると、知識はたちまち命を失う

厚みのある労働市場に身を置くことが働き手の収入に及ぼす好影響は、専門職の場合とくに大きく、その効果は過去三〇年間を通して拡大してきた

ベンチャーキャピタリストたちはいまだに地理的な近さを重んじている。インターネット電話のスカイプや携帯電話が普及しても、この点は変わっていないのだ

少なくとも今までは、物理的な距離がすごく大事、という観点がいくつか説明されています。

この本が書かれた時でも既にSkypeはあるのですが、それでも物理的距離の近さによるメリットは他には代えがたいようです。

まあそうだよね。

ただ、Covid19によってかなり前提が変わって、物理的な距離を小さくとる事のリスクが大きくなったので、今後どうなっていくのか・・

感想

個人的成長について、周りの環境を〜、という話は良く目にしますが、これだけのスケールでの話は初めてです。経済学者らしくしっかりと数字を出して根拠を出してくるので、説得力がありました。

結構読みにくくて経済学的にうんぬんはさっぱりだったけど、結局人同士の関係が大事なんだなぁ、というところに個人的には落ち着きました。

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【書評】「実践Firestore 」でFirestoreを完全に理解する

🤓はじめに

Firebaseのデータベースである(GCPでも使えるけど)Firestoreをがっつりやった経験は無く(かるーく触る機会はある)、これから身につけたいな〜と思っているので、Amazonで評判が良かったこちらを読んでみました。

結論、とても良かったです。Firestorを完全に理解できます。

🐼読んだきっかけ・理由は?

最近個人開発で何か作ろうとしていて、個人開発ならフルマネージドのデータベースのFirestoreが良さそうなので。

Firestoreは少し触ってみたものの、NoSQLなのとクライアントから直で触れるので、考え方がRDBと全然違っていてよくわからんな〜と思っていました。

👆この本の概要

近年、Firebaseは個人でのアプリケーション開発を中心に利用が広がっています。 その中心的な機能のひとつであるFirestoreは、2019年1月にGAを迎えたばかりの新しいNoSQLマネージドデータベースであり、 これまでのデータベースにはない特徴を数多く備えている一方で、まだまだ解説も少なく使いこなすのは難しいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。本書には筆者が業務でFirestoreに向き合い続けて獲得した、Firestoreを有効かつ安全に利用するためのエッセンスが詰め込まれています。

Amazonの紹介文より

はい、実践的な内容が多くてとてもわかりやすかったです。

🤓作者さん

Firebaseを完全に理解したWebアプリケーションエンジニア。レガシーコードを片っぱしから爆破したり、技術スタックのモダン化に取り組んだり、マネージド・サービスに最適化したWebアプリケーションアーキテクチャをひらめいたりする仕事をしている。最近のテーマは「大規模アプリケーションの開発・運用にかかるリソースの最小化」。Firebaseをはじめとする新しい技術を積極的に取り入れながら、テクノロジーの変化に伴うフロントエンドとバックエンドの境界の再定義に思いを馳せている。

Amazonの紹介文より

いや、このレベルで完全に理解はちょっと謙遜しすぎかと思いますw

⏳所要時間

3hくらい。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • RDBはわかるけど、Firestoreわからん

RDBが知っている前提なので、完全初心者はちょっと厳しそうです。

🤔読むと得られること

  • Firestoreの思想、全体像
  • RDBとの違い
  • 設計のパターンそれぞれのメリット・デメリット
  • よくありそうなパターンの実際の設計、サンプルコード

📖同じジャンルの本との比較

Firebase関連の本を紹介してみました。

KindleUnlimitedで読めるものもちょいちょいありますね。Amazonすごい。

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

RDBとの違い色々

  • Firestoreはクライアントから直アクセスが基本
    • なので、どこまで参照できるようにするか、という機構としてセキュリティルールの設定がある。これが唯一のバリデーション機構。超大事。
    • スキーマレスなドキュメントデータベースのNoSQLという特性もあるが、セキュリティルールを書きやすいように設計するのも超大事。
      • なので、同じユーザー情報でも公開範囲によってコレクション(テーブルみたいなもの)を分けたりする
    • データ構造によってセキュリティルールが適用できる/できないがあるので、これも注意
    • セキュリティルールが適用できない部分は、サーバサイド(具体的にはfunctions)で処理してあげたりする
  • とにかくセキュリティルール大事
  • サブコレクション/リファレンスで関連を表現
  • where条件には制限がある

所感

  • データ構造は少し慣れればなんとかなりそうで、動かすだけなら割と簡単そう
  • 適度にLimitかけたりしないと課金が爆発してしまうので注意が必要
    • だが、爆発している状態はある意味たくさん使われているという事なので、個人開発ならそこまでシビアに考えなくても良さそう
  • ただし、セキュリティルールはミスるとデータが用意に抜き取られてしまうので怖い。ここはしっかりテストしないと。
    • 世の中のFirebaseで作ったアプリ達は大丈夫なんだろうか、、、😎😎😎😎

まとめ

RDBは経験あるけど、Firebase/Firestoreはわから〜ん、という私にぴったりの本でした。

最後の方のコードサンプルは自分でも書いてみないとわからないので、参考になんか作ってみようと思います。

【書評】「Web API: The Good Parts」ちょっと古いけどWebAPI系の知識の漏れを埋めるにぴったり

https://amzn.to/2XmSAdS

🤓はじめに

WebのREST APIの設計で悩んだので読んでみました。

RESTに限らず、HTTPの標準やセキュリティについての内容も多めでした。

🐼読んだきっかけ・理由は?

REST APIの設計に悩んだので。

具体的にはURLの切り方と、戻りの型の考え方。

👆この本の概要

Web APIの設計、開発、運用についての解説書。本書ではAPIをどのように設計し運用すればより効果的なのか、ありがちな罠や落とし穴を避けるにはどういう点に気をつけなければいけないのかを明らかにします。ターゲットは、URIにアクセスするとXMLJSONなどのデータが返ってくるシンプルなタイプ―XML over HTTP方式やJSON over HTTP方式―のAPIです。.

Amazonの紹介文より

書かれたのが2014年という事で、GraphQLやWebSocketは含まれていないので注意です。

🤓作者さん

水野 貴明(みずの たかあき):1973年東京生まれ。フリーランスソフトウェア開発者兼技術系ライター。スタートアップを中心に開発支援を行っている。主な著訳書に『JavaScript: The Good Parts』『ハイパフォーマンスJavaScript』(オライリー・ジャパン)、『サードパーティJavaScript』(KADOKAWA / アスキー・メディアワークス)、『Webアプリケーションテスト手法』共著(毎日コミュニケーションズ)。

Amazonの紹介文より

あ、『JavaScript: The Good Parts』読んだことあるな。すごく昔だけど。

⏳所要時間

3hくらい。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • WebのAPIを初めて作るけど何を考慮するべきなのか全然わからん〜完全に理解した くらいの人全般

🤔読むと得られること

  • WebのAPIについて
    • 基本的な仕様、考え方
    • セキュリティ的に注意すること
  • 他社事例

📖同じジャンルの本との比較

内容がかぶってそうな本を紹介してみました。

RESTful Webサービス

https://amzn.to/2TyKo98

読んだことないのですが、私の目的的にはこっちの方がよかったかも

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)

https://amzn.to/3gkqMzF

Web前半の基礎知識としてはこちらの方が広く薄いです。WebAPIの前にWeb全然知らんという人はおすすめ。

体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版[固定版] 脆弱性が生まれる原理と対策の実践

https://amzn.to/2ZsmLTI

Webのセキュリティと言えば特丸本。

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

LSUDsとSSKDs

  • LSUDs -> large set of unknown developers。つまり、WebAPIの文脈では一般公開するAPIのこと
  • SSKDs -> small set of known developers。つまり、WebAPIの文脈ではアプリからのアクセスや、社内からのアクセスのみを想定するAPIのこと

この概念は知らなかったのですが、LSUDsはできるだけ標準に沿って美しく作る事が大事で、SSKDsは多少崩しても処理に最適化しちゃって良いよね、という使い分けが大事、という事です。

一口にWebAPIと言っても、たしかに想定する利用者によって設計の方針を分けるのは良いアイデアだと思いました。

(それにしても、LSUDsとSSKDsって覚えにくいですよね。)

APIの設計についての実例の比較

Twitter(この本の中では一押し)、LinkdeIn、YouTubeFacebookGitHub等のAPIについて、URL設計等について実例を用いて比較してくれています。

標準的な考え方はあるにせよ、どこまで守るべきかというのは悩ましかったりするので実例がたくさんのっているのはありがたいです。

その他APIの設計周りの細かいけど悩むところ

  • 大文字小文字
  • ハイフンアンダーバー
  • 単数形/複数形
  • バージョン
  • registは英語だとおかしいよ
  • 戻りを`data`でwrapする/しない
  • HTTPのMethodはできるだけ有効に使おうね

などなど、冷静に考えると悩むポイントが色々買いてあるので、チェックリス的に使うのも良いと思います。

ちょっと残念な点

いかんせん2014年の内容なので、古くなってきているというのは否めません。

  • GraphQLやWebSocketについて一言も無い
  • HTTP2、HTTP3について一言も無い
  • 最近のCookie周りの制限について

ここらへんが一切触れられていないのは、2014年に書かれてから改定がされていないためで、念頭に置いて読むべきです。

また、HTTPの仕様やセキュリティについても、ネット上の情報(例えばMDN Web docsや、先に紹介した専門の書籍に比べて著しく内容がわかりやすいでは無いため、多くのページ数が割かれている割には全体感を掴む以上の情報はあまり無いと感じました。

まとめ

全体として悪くはないのだけど、もったいないな〜、、、という本でした。

改訂版の出版を期待しています。

【書評】ハトはなぜ首を振って歩くのか

https://amzn.to/3axqp1o

🤓はじめに

「ハトはなぜ首を振って歩くのか」

私が子供の時からずっと気になっていた謎がここに今明かされる・・・

たまには仕事に関係ない本でも読もうと思って、タイトルが目についたので読んでみました。

🐼読んだきっかけ・理由は?

日本人におなじみの鳩。

でも鳩について知ってる事って意外と少ないですよね。

私の出身の北海道にも鳩はいます。ず〜と子供の頃から、なんであんな歩き方をするのが気になっていました。

👆この本の概要

気がつけばハトはいつでもどこでも,首を振って歩いている.あの動きは何なのか.なぜ,一歩に一回なのか.なぜ,ハトは振るのにカモは振らないのか……?冗談のようで奥が深い首振りの謎に徹底的に迫る,世界初の首振り本.おなじみの鳥たちのほか,同じ二足歩行の恐竜やヒトまで登場させながら,生きものたちの動きの妙を心ゆくまで味わう.

Amazonの紹介文より

鳩以外の話もけっこう多いです。

どんな事にでもオタクはいるのだなぁ、、と思いましたw

🤓作者さん

https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/researcher.php?d=masaki_fujita

列記とした研究者さんです。

なので、ちゃんとした実験、理論に基づく考察が書かれています。

⏳所要時間

1hくらい。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

悩みを解決する本ではないのですが、

  • 一度は鳩の首の動かし方が気になった事がある

という方は読んでみてください。つまり全日本人が読む資格があります。

🤔読むと得られること

  • ハトはなぜ首を振って歩くのか
  • ハト以外の鳥の歩き方
  • ハトの体の構造

ハトに詳しくなれます。

📖同じジャンルの本との比較

鳥の本っていっぱいあるんですねぇ

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

ハトは歩きながら頭を静止させている

まずはこちらの動画をどうぞ。

こんな感じで、体が動いても頭は静止させようという動きをする種類の鳥がいます。

ハトもそうで、これを歩きながらやっているのです。

とは言え、体は前に進み続けてしまうので、キリが良いタイミングで、グイっと頭を前に移動する事で、あのような首振りの動きになるのです。

視界を静止させる

暗闇で無理やり歩かせる状態で実験したところ、なんとハトは首を動かさないそうです、、

なので、視界を静止させるために、あのような動きをしています。

試しに、私もハトと近い視野を得るべく、横を向いて歩いてみました。(ハトの目は横についている)

そうすると、何かを目でおっかける->ある程度いくと次の何かを目でおっかける、という目の動かし方をするではありませんか。

みなさんもやってみてください。

さらに、ハトは目を動かすことができないそうです。なので、他に動かせる部位の首で調整しているのです。

すずめやカラスの、ジャンプと歩きの使い分けは不明

スズメやカラスも身近ですよね。彼らを観察していると、歩いているときと、ぴょんぴょん移動している時があります。

なぜ、使い分けるのか、未だにわかっていないそうです。

知りたい、、、

ちなみに、人間の子供はよくスキップしますよね。

その理由についても述べられていますが、なんと

「楽しいから」

だそうですw

まとめ

さあ、そろそろみなさんもハトの首振りを自分で観察したくなってきたのではないだろうか。

本文より

この本を読んでから、ハトを見つける度に気がついたらじっと観察している自分がいます。

https://amzn.to/3axqp1o

【書評】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

🤓はじめに

発売前からやばい本との噂だった、『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』を読みました。

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1234777.html

https://togetter.com/li/1467014

が、正直ちょっと期待はずれだったかなぁ、、、題材が良かったのにもったいない、、、

🐼読んだきっかけ・理由は?

去年、連休の度にみずほ銀行のATMがシステムメンテナンスのために止まっていたのを覚えていますか?

みずほ銀行システム統合のリリース作業が、去年の何回も行われていたシステムメンテです。

みずほ銀行システム統合は、IT業界のサクラダファミリアとしてIT業界内では注目されていて、良く話題になっていました。

私は「人類には不可能」だと思っていたのですが、やりきった関係者の方々はまじリスペクトです。

というわけで、いったい中で何が起きていたのか知れるかな〜と思って読んでみました。

👆この本の概要

このプロジェクトに「四千億円台半ば」を投じたとする。銀行業界のシステム開発プロジェクトとして前代未聞の金額であり、総事業費が約六百五十億円だった東京スカイツリーに換算すると七本も建てられる計算になる。

本文より

という、人類史上やばいプロジェクトを通じて

システム開発プロジェクトに何度も失敗し、二度の大規模システム障害を引き起こしたみずほFGが、どのようにして社内を立て直して、巨大システム開発プロジェクトを成功に導くまでに「成長」したのか。

本文より

を説明してくれるノンフィクションです。

全体としては三部構成になっていて

  1. ↑のスカイツリー7本分プロジェクトの話
  2. ↑の前にあった2011/3の大規模障害の話
  3. ↑の前にあった2002/4の大規模障害の話

なので、目玉のスカイツリー7本文の話は半分くらいです。正直水増ししてる感があります。

🤓作者さん

業界紙を発行している「日経コンピューター」です。

https://info.nikkeibp.co.jp/nc/sales/

ずっと取材とか連載してたのをまとめたって事ですね。

⏳所要時間

1hくらい。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

悩みを解決する本ではないのですが、

  • IT業界に興味がある
  • 連休の度に止まっていたATMに文句がある
  • システム開発の何が大変なのかよくわからない
  • 知り合いがこのプロジェクトに関わっていた
  • 社内でIT担当になったけど色々よくわからない

という方は一読しても良いと思います。

🤔読むと得られること

  • 企業におけるシステムの重要性
  • システムの改修を後回しにするとどんな事が起きるか
  • 「銀行の手続きってやたら面倒だし口座作った店舗に行かないといけなかったり15時には閉まったりなんなのどうにかならないの!」-> 「銀行って大変なんだなぁ、、」
  • IT業界の闇

基本、反面教師の本です。

📖同じジャンルの本との比較

この本読んでるとお腹がいたくなってくるので、少しでも前向きなのを読むと良いと思います。

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

前提となる旧システム、体制がつらい

  • 夜間処理が3万件のジョブ
  • エラー処理で元データが破損するのでリトライできないバグ
  • なぜか負荷テストを実施してない
  • 超大規模システムにも関わらずデータフロー図が存在しない
  • 派閥争い

溢れ出る厨ニ的な命名とサブタイトル

これ、現場地獄じゃない??

前提として、IT業界(SI系の)はピラミット構造で発注が行われるのですが、この本では発注元となるみずほ銀行、プロジェクトの中心で行われた施策が中心にかかれていて、末端の開発会社、現場での事はあまり書かれていません。

が、やばさを想像できる記述が2つあります。(※あくまで推測です。)

予算やばくね?

目玉の「35万人月、4000億円台半ば」という予算から、1人月(1人あたり1ヶ月に対して)100万円ちょっと、という数字が見えます。

これは、発注元から見た数字です。

実際にはピラミット構造で下請けにどんどん流していくので、末端の開発会社には途中の会社から抜かれた金額しかもらえません。

https://www.it-career-navi.com/entry/sier-toha#i

という事は、千社にも及ぶという開発会社のうち、末端に近い会社での単価は相場と比較してもかなり低いのではないでしょうか。

これを裏付ける数字として、他の類似プロジェクトの規模と予算が提示されています。

規模投資額単純に投資額/規模 で出した1人月の単価
三菱UFJ銀行14万人月3300億円253万円
三井住友2万人月1000億円500万円

実際にはハードウェアの予算もあるので単純比較はできないですが、みずほ銀行のプロジェクトでは、規模に対して予算が圧倒的に少ない、という事がわかります。

自動生成コードの修正が禁止

コードを自動生成する「超高速開発ツール」を全面的に採用した。生のコードを書かせなくする事で属人性を排除した。

ツールが生成したコードを手動で調整するのは禁止した。

「手で書いた方が速いし、シンプルなプログラムができる」という不満が出たが、「ツールを使えば属人性を取り除けるため、保守性が高まる」と判断し、その方針を貫いた

という記述があります。

今回のシステムはエラーが許されず、確実に作り切る事が要求されるシステムのため、この方針について一定の理解はできます。

が、ここから浮かび上がる現場の姿は、

「安い単価で、仕様書に従ってツールを使ってひたすらコードを自動生成していく作業をする大量の人員」という、地獄絵図です。

これ、人間がする事なんですかね??

あくまで限られた情報から推測した内容なので、実際は違うのかもしれませんが、こういった現場観点での記述がほとんど無いのが書籍としては残念です。

まとめ

みずほ銀行的、日経コンピューター的には、このプロジェクトはスケジュールの遅延はあったものの、無事成功し、これから攻めの体制を作れる基盤が整った!という位置づけのようです。

どうなんでしょう、私は読んでいてすごく不安になりました。

なんにせよ、前代未聞の規模のプロジェクトを、大きなトラブルも無く完遂できた、というのはすごいと思います。関わった方々、お疲れさまでした。

【書評】俺たちは本当のポモドーロ・テクニックを知らない〜どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門〜

🤓はじめに

「どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門」を読みました。

「ポモドーロ・テクニック」って知っていますか?

「25分の作業」「5分休憩」「25分の作業」「5分休憩」・・・を繰り返して作業をするやり方の事です。

「ポモドーロ・テクニック」については、私もネット上で得た断片的な知識だけ知っていました。

しかし、この公式本を読むと、本当の「ポモドーロ・テクニック」の目的がネット上の情報では抜け落ちている事がわかりました。

どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門

どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門

🐼読んだきっかけ・理由は?

「時間術大全」で一日のハイライトを決めて集中する習慣は身についてきたました。

【書評】「時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」」を読んでスマホのアプリを消しまくった - もやぶろ

が、ハイライト以外は適当で良いかというとそんな事はなくて、仕事は仕事でしっかり集中してやりたいな〜と思いつつ、なかなか持続しない悩みを持っていました。

そこで、「ポモドーロ・テクニック」の概要は知っていた(つもり)だったのですが、初の公式本という事で、ちゃんと勉強してみよう、と思いました。

👆この本の概要

👆概要

世界中のエグゼクティブが実践する「ポモドーロ・テクニック」。先延ばしを減らし、生産性を改善し、時短化する。「ポモドーロ・テクニック」開発者による初の公式本!
Amzonの紹介文より引用

です!ポイントは公式本という事ですね。

テクニックなのでやり方がメインではありますが、何かに本気で取り組もうとする時、技術だけではなく、その背景になる思想について理解する事はとても大事です。

この本は「ポモドーロ・テクニック」の開発者自らが書いているだけあって、このやり方の背景・目的についてしっかり書かれています。

また、「25分の作業」「5分休憩」・・・だけではなく、これを継続して改善していく方法、チームに適用する方法、といった、より発展的な内容についても述べられています。

🤓作者さん

フランチェスコ・シリロ Francesco Cirillo
コンサルタント、起業家。少ない時間と労力でより良い結果を達成する時間管理術「ポモドーロ・テクニック」の開発者。「ポモドーロ・テクニック」は効率性と生産性を上げる方法として、世界中のエグゼクティブに広まっている。ソフトウェア業界の最前線で20年以上働き、現在はソフトウェア企業、多国籍企業、起業家などのコンサルタントを務めている。
Amzonの紹介文より引用

ソフトウェア開発のバックグラウンドをもっている方です。

「ポモドーロ・テクニック」はソフトウェア開発だけに適用されるものではないけれど、やっぱり向いている作業と向いていない作業があると思うよ。

集中してクリエイティビティをもって行う作業にはとても向いている一方、同じ作業を続けるような作業にはあまり向いていないかな?

でも勉強や、確定申告みたいな頭をしっかり使わないとできない作業には何でも使えるので、どんな人にも役に立つんじゃないかな。

適用例として、ソフトウェア開発の現場での応用例が良くでてくるので、IT業界の人はよりわかりやすいと思います。普段馴染みが無い方は、ちょっと想像がしにくいかもしれません、、、

⏳所要時間

1時間くらい。さっくり読めます。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • 集中して作業したい
    • ついTwitterを見たり、Lineを見たりしてしまう
    • 他の人から仕事中相談を受けるので、自分の作業が中断してしまう
  • いつも作業見積もりが甘くて、予定よりかかってしまう
  • 安定して成果を生み出せるようになりたい

🙅‍♂️逆におすすめしない人

  • 体力も集中力もあって、いつも最高の結果を出し続けている
  • テンション高い時に一気にやって、やる気が出ない時はとことん休むスタイルが好き

🤔読むと得られること

「自分のやりたいことをやりたいように成し遂げ、仕事や勉強の成果を継続的に高めていけるように、時間を価値ある味方にする」

「自己観察を通じて仕事や勉強のプロセスを高める」
本文より引用

📖同じジャンルの本との比較

時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

比較というわけではないですが、「ポモドーロ・テクニック」には優先順位をつける、という手順があります。

この本の中ではあまり詳しく書かれていませんが、何の優先順位を高くするか考える時に、上記の2冊は役に立つと思います。

基本、緊急度ではなく重要度で並び替えるのが大事です。

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

「ポモドーロ・テクニック」の概要🍅🍅🍅🍅

本の書き方とは違いますが、自分なりまとめてみました。

①ポモドーロ🍅は分割できない

「ポモドーロ(イタリア語でトマト。トマトのキッチンタイマーを使った事からこの名前がついた)」は25分集中して作業する + 5分休憩、というサイクルの事です。

この25分の間は基本的に、やると決めた事以外はやりません。

  • 25分で終わらなかった場合 -> 次のポモドーロ🍅でやる
  • 速攻で終わってしまった -> そのポモドーロ🍅はなかった事にする
  • 何かしらの理由で作業が中断した -> そのポモドーロ🍅はなかった事にする

休憩 🛌

しっかり休憩を取ることも超大事です。休憩については何度も述べられています。

  • 休憩時間中は手を止めるだけではなく頭も休める。仕事の事を考えない。ちゃんと休む。
  • 高い能率を維持するためには休憩が必要。休憩込みでペース配分をする。

あと数分で終わるから延長、とかしちゃだめです。25分たったら強制終了です。

ちなみに休憩時間は、4ポモドーロ🍅が終わったら長めの休憩が推奨されていますが、最適な長さは各自で調整して良いようです。

私はかなり体力が無い方なので、元々休憩についてはすごく意識していたのだけど、休憩がしっかりとやり方に組み込まれているのはすごくいいね。

本当に集中して作業し続けようと思ったら、短い休憩(ポモドーロ🍅ごと)と、長い休憩(日単位。睡眠とか)をしっかりとコントロールしないといけないよ。

どうしても忙しかったり締め切りがあって、休憩を取る暇も無い時はあるけど、そんなやり方で成果が出るのはせいぜい一ヶ月だし、命削ってるからほんと良くないと思うよ。

作業の中断に対処する

最初にやると決めた以外の事はしません。でも、色々ありますよね?そこでどうするかですが、後からやる事リストに書く、という作戦を取ります。

例えば、Twitterが気になってしまった場合は、後からやる事リストに「Twitterを見る」とリストに書きます。

で、基本的に25分の間にTwitterは見ません。なぜなら25分後に見てもそんなに困らない事がほとんどだからです。もし見てしまったらそのポモドーロは終了です。

また、外から電話が来て話した場合も同様です。もし後から掛け直しができるなら(基本こっちで対応)後からやる事リストに追加して、その場で電話位に対応するのはやめましょう。ここの判断をするのはポモドーロテクニックに入るので、ポモドーロ🍅は中断しなくて大丈夫です。

でも、本当に緊急の要件で電話に出てしまった場合はポモドーロは終了です。(途中で終了してしまった事も記録に残しておく)

最初のTwitterの例は「内的中断」、後者の電話の例は「外的中断」として説明されています。

「内的中断」は時間術大全の無限の泉が含まれていますね。

大事なのは、ここでポモドーロを継続できたにせよ中断してしまったにせよ、しっかりと記録しておくことです。(後述)

「受け入れた上で穏やかに対処する」と述べられていますが、記録するだけでけっこう満足したりするものです。

②見積もりをして計測する

ただポモドーロを使って作業をするだけでは、本当の「ポモドーロ・テクニック」にはなりません。

「ポモドーロ・テクニック」を調べた時に出てくる情報は、ほとんどが↑の①の情報ですが、こっから先がこの本の良いところです。

まず、作業を開始する前に、今日やる事リストをつくります。場合によってはこの作業に1ポモドーロ🍅を割り当てても良いです。

  • 基本的には重要なものからやる
  • それぞれに何ポモドーロ🍅で終わる予定か、見積もりを立てる
  • 1ポモドーロ🍅に満たない細かい作業は、複数作業をまとめて1ポモドーロ🍅になるようにする
  • 5〜7ポモドーロ🍅を超えるものは分割

そして、実際にかかったポモドーロ🍅数、中断したポモドーロ🍅、後でやる事リストを記録しながら作業をします。場合によっては途中でやる事リストを修正してもOKです。

こうしてできあがった、ポモドーロ🍅をベースにした「一日の予定」と「実測結果」を見比べると分かってくる事があります。

例えば、

  • 見積もりよりもたくさん時間(ポモドーロ🍅)がかかる
  • 逆に予定よりも早く終る(という人は少ない気がしますが
  • 中断が多すぎ
    • 中断する理由はXXXX
  • 中断しないけど、中断したくなる誘惑が多い

という事がわかります。

ここまでわかると、これをもとに改善をする事ができます。

ポモドーロ🍅という明確な基準を作ることで、改善し続けられる事が「ポモドーロテクニック」の真骨頂だと思うよ。

個人的にやってみた感想

  • 思いつきや横入りのタスクは基本的にやらないルールなので
    • 決断する回数が減る->決断疲れが発生しにくい->1日の最後まで能率が起きにくい
    • 重要度ではなく緊急度で作業の優先度をつけてしまう癖を矯正できる
  • 作業が遅れがちという悩みをずっともっていたのだけど、ポモドーロ🍅を使うと、予定より2倍くらいは平気で時間を使う事が明確になった
  • 1ポモドーロ🍅30分という単位は見積もりをするにも、作業をするにもちょうど良い単位で、良くできてる
  • 締切が無いと無限に完成度を求めて時間を使っちゃうので、必ず見積もりをする、という癖(というかルール)がつくのもすごく良い
  • 25分だけ、と考えると意外と集中できる
  • 本当に集中してやると、めっちゃ疲れる。普段いかにだらだらやっていたか、、、

その他所感

  • ゼンマイ式のキッチンタイマーがおすすめされているけど、自宅以外では使えないと思うので、パソコンのソフトがbetterだと思う。スマホはLineとか見ちゃうからダメ。
  • チームで応用する例も紹介されているけど、単純にルールが複雑になっちゃってうまくいくイメージが沸かなかった
    • でも会議で25分ごとに5分休憩とかはシンプルで良い気がする。だらだらやっても集中力切れちゃうからね

まとめ

何かに集中して取り組む方法の一つとして、具体的でやりやすくておすすめです。

一方で、1日の大半をこのやり方でできる人とできない人がいるので、☆5にはできないかな。

おすすめ度 

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時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

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【書評】「時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」」を読んでスマホのアプリを消しまくった

🤓はじめに

「時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」」を読みました。

時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」

🐼読んだきっかけ・理由は?

過去に1回読んで(その時のきっかけは忘れた)勉強会の発表でちょっと言及したのでもう1回読み直しました。

やりたい事たくさんあるけど、できてない事がどんどん溜まっていくこんな世の中じゃ。

👆この本の概要

👆概要

邦題がイマイチなので注意

まず邦題は誤解を招く名前で、あまり良くないです。多分、ちょっと前に売れた「アウトプット大全」を意識したのだと思いますが。

オリジナルのタイトルは「Make Time: How to Focus on What Matters Every Day 」です。直訳すると「時間を作る:毎日大事な事に集中するやり方」です。

Make Time: How to Focus on What Matters Every Day

Make Time: How to Focus on What Matters Every Day

  • 作者:Jake Knapp,John Zeratsky
  • 出版社/メーカー: Currency
  • 発売日: 2018/09/25
  • メディア: ペーパーバック

「時間術大全」と聞くと「時間を良い感じにごにょごにょする方法あれこれ87」と解釈されますが、確かにそういう要素もありますが、それはこの本の主題ではありません。

オリジナルのタイトルのように、「毎日、大事な事に集中する時間を作る」ための本です。

なので、「スキマ時間をうまく使って雑タスクをこなそう」とか、「メールをフォルダ分けして効率良く管理しよう」みたいなのはこの本が言いたい事ではないです。

本文より引用すると、

作業効率を高めるとか、やるべきことを早く終わらせる、生活をアウトソーシングするという話じゃない。 自分にとって大事なことをする時間をもっとつくるためのノウハウ

の本です。

実はそんなに目新しい戦術は多くないのですが、スマホ時代の今にフォーカスしているので、すぐに試せる考え方、ノウハウが多いです。

🤓作者さん

GmailとYouTubeの中の人(開発チーム)二人です。つまり、現代のテクノロジーの専門家です。

そんなテクノロジーの専門家だから、「GmailやYouTubeをうまく駆使して効率化!」と言うかと思いきや、なんと「スマホからGmailやSNSのアプリを消そう」とか言っていますw

彼らの本気度が伝わってきますね。

⏳所要時間

2時間くらい。語りかける感じの砕けた口調で書かれてて読みやすいです。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • 気がついたらスマホに触ってて、一日の終わりに後悔する事が多い
  • 色々効率化を工夫しているが、日々が充実している感じがしない

🙅‍♂️逆におすすめしない人

  • もっと色々な事をするためのノウハウがほしい
  • もっと効率化したい
  • 自分は意思が強いので大丈夫

🤔読むと得られること

  • 大事なことのために時間を“つくる”方法(本文より引用

📖同じジャンルの本との比較

特になし

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

基本コンセプト

頑張らずに仕組み化する

無限の泉に意思で立ち向かう事はできない

SNSとか動画とかゲームとか、無限にできちゃうよね

  • 「意志力」は脱出口にならない。
  • 意志力だけに頼って気を散らすものと戦い続けるより、デフォルトを変更してそういうものから距離を置くしかない
  • 日常生活に取り入れやすいものこそが最高の戦術だ。無理してやるのではなく、自然体でやる。そしてほとんどの場合、やっているうちにそれがやりたいことになっていく。メイクタイムを実践することで、大事なことをやる余裕が生まれる。いったんやり始めると、どんどんやりたくなる。
  • 「意志力」だけでは絶対に集中できない

スマホのアプリを代表とする無限の泉に意思で立ち向かう事はできない、という考え方をとっています。無限ですからね。

なぜなら、アプリを作ってる側は愛をもって、それが世の中をよくすると思って必死に作っているからです。YouTubeの中の人が言うだけあって説得力が違います。

私もスマホゲームの運用をしていた事がありますが、ユーザーがサービスを好きになって、楽しく使ってもらうために、ものすごーーーい努力をしていました。仕事中はもちろん、日常で使う他のアプリにヒントを探したり、寝ている時に思いついたアイデアを形にしたり。

そんなアプリ、サービスで溢れてる世の中で、個人の頑張りで抗い続けるのは現実的に不可能なのです。

ちょっとだけ不便にする

ではどうやって無限の泉をコントロールするか。

  • 気を散らさないようにするには、すぐに反応できないようにするのがいちばん
    • 何かに気を取られるたび、集中の深さが犠牲になる
  • ほんの数日で新しいデフォルトができあがる
  • ちょっとだけ不便にする
  • 「スピードバンプ」(減速帯)のようなステップを加えることで、こうした製品・サービスの粘着性を高めているサイクルを断ち切ることができる

ちょっとした暇ができた時に、スマホを開いて、twitterなりyoutubeなりfacebookなりlineなりを無意識にチェックしてしまいますよね?

ちょっとだけ不便にする事で、無意識にSNSチェックしちゃう癖をやめる仕組みを作ってしまおう、という作戦です。

毎日の生活にハイライトを設ける

時間を自分でコントロールするための考え方

「緊急ではないけど重要なもの」にエネルギーを注ごう

  • 生産性を高めたからといって、いちばん大事な仕事をしていることにはならない。たんに他人の優先事項にすばやく対応しているだけなのだと
  • もっと仕事を片づけても、大事なことをするための時間はつくれない
  • 他人によって一方的に指図されるのではなく、時間の使い方を自分で主体的に決められるようになる
  • でもたとえやるべきことを全部片づけられなかったとしても、優先事項に集中したほうが、よい1日を送れるはずだ。
  • 人が1日をどう感じるかは、自分の身に起こる「できごと」によって決まるのではない。人は「何に注意を向けるか」によって、みずからの現実をつくりあげている

これは7つの習慣の時間管理のマトリックスで解釈するとわかりやすいです。

f:id:moyashidaisuke:20200103102505j:plain 「7つの習慣」を実践するツール、フランクリン・プランナー|フランクリン・プランナー・ジャパン株式会社より引用して加筆

どんなに効率を上げても、左下の「緊急だけど重要ではない」ものがたくさんできるだけで、右上の「緊急ではないけど重要なもの」はできないので、一日の充実度の向上にはつながらない、ということです。

ハイライトを設ける

ハイライトとは、

  • 1日の終わりに「今日のハイライトは何だった?」と誰かに聞かれたとき、どう答えられたらうれしいだろう?その日を振り返るときにしみじみ噛みしめたいのはどんな活動や成果、瞬間だろう?それがあなたのハイライトになる。
  • ハイライト選びでいちばん重要なのは、 今日は「緊急性」「満足感」「喜び」のどれをメインに置いた1日にするのかを、直感で決めることだ。
  • 「長期目標」と「タスク」のあいだの中間的な活動
    • 1つの目安として、60分から90分程度でできることを選ぶ

つまり、「緊急ではないけど重要なもの」をある程度細分化(細分化しすぎるとだめ)して、一日に集中して取り組める時間まで落としこんだものをその日のハイライトとして取り組もう!という作戦です。

オススメの戦術ベスト5

87の戦術が紹介されていますが、全部をやる必要は無いです。(筆者二人が対立している意見は2つの戦術としてそのまま書かれています)

自分にとって良さそうだな、やりやすそうだな、と思ったものから取り組んで見ると良いと思います。私のおすすめベスト5 + @を紹介します。

オススメNO1:戦術17 「気が散らないiPhone」を試す

思い切ってアンインストール!

これはすごい利きますねぇ。気がついたらスマホ触ってますよね?そんなあなたに超おすすめです。

私がやったのは

  • 「ソーシャル系アプリ」を削除
    • Twitter
    • Facebook
    • Lineは無理でした
  • 「その他の無限の泉アプリ」を削除する
    • 全部は無理でした
    • ソシャゲ系
    • ニュースアプリ

ここまではやりました。

本の中だとメールアカウントを削除してブラウザを無効にするまでおすすめしてたけど(忘れちゃいけない、Gmailの中の人がメール設定を不便にすることを推奨してる)、これは普通に日常生活が困ってしまったので元通りにしました。

自分の場合はSNS系アプリの削除がめっちゃ利きました。どうしても見たかったらブラウザから見れば良いんです。

リアルタイムにメンションに反応しなくても実はそんなに困らなかったです。Twitter楽しいですけどね。でも時間がいくらでも吸われちゃうんで。

一時期に比べると、「ダイスケは最近あまりSNSにいなくて何やってるかわからないな〜」と思われているかもしれませんが、内情はこんな感じでした。

オススメNO2:戦術21 「腕時計」をはめる

「スマホがあるから腕時計なんてしなくて良いじゃん」

そう思っていた時代が私にもありました。(とPHSを手にして以来ずっとそうだった)

時間を確認するためにスマホを開くと、、、

スマホロック解除する ↓ とりあえずホーム画面にあるメールとかSNSとかのアプリ開く ↓ 色々気になってやり始める ↓ 気がついたらけっこう時間経ってる

といういつものループが完成します。

この戦術は何かを我慢したりしなくて良くてお気軽にできる割に、効果が高くてオススメです。

オススメNO3:戦術20 ホーム画面を「からっぽ」にする

これもかなり利きます。

ロック解除したらこんな画面にしています。

よく使う仕事関連のアプリも、全部2ページ目以降に隠しました。

これをするだけで、ちょっとした空き時間に、

スマホロック解除する ↓ とりあえずホーム画面にあるメールとかSNSとかのアプリ開く ↓ 色々気になってやり始める ↓ 気がついたらけっこう時間経ってる

といういつもの時間の使い方の癖を撲滅する事ができました。何かをしようと思ったらひと手間書けないのだけど、それが良い感じに抑止力になります。ひと手間だけなんですけどね。

オススメNO4:戦術23 「朝の巡回」をやめる

以前は、朝起きたら

  • ニュースアプリで前日のニュースをチェック
  • SNSでみんなの動向をチェック
  • メールチェック
  • 仕事で使うSlackをチェック

をしていました。

が、これをやめて、自分の事(ハイライトを考える、予定を考える)にエネルギーを使うように変更しました。

世の中で起きている事を早く知るのは楽しいですが、本当にそんなにまめにチェックしないといけないものは少ないので、急いで巡回しなくても大丈夫です。

朝を世の中の巡回から初めてしまうと、自分の事ではなく他人の事から一日がスタートしてしまって、「他人の優先事項」に反応してしまう、自分にとって重要な事に集中できない一日になってしまいがちです。

オススメNO5:戦術08 ハイライトを予定に入れる / 戦術09 予定をブロックする

個人開発がやりたくなるLT会で、個人開発をするための時間を確保するためのtipsとして紹介されていたもの(すいません、どなたかだったかは失念しました・・)とほとんど同じです。

ハイライトに取り組む時間を、カレンダーに入れちゃう。

緊急性が低い(けど重要度が高い)タスクは、忙しいとどうしても後回ししてしまいがちです。

そこで、できるだけ最初に予定を決めちゃうと、そこから逆算して重要度が低いタスクをやる時間を絞る事ができて良い感じです。

私は一日の仕事の時間が流動的だったりするので、朝起きて布団の中でもぞもぞしながらハイライトを決めつつ、ハイライトに取り組む時間をスケジュールアプリ(googleカレンダー)に入れるようにしています。

本に書いてないけど合わせてやった戦術

スマホのアプリタイマーを使う

デジタルウェルビーイングってやつです。

www.vision-net.co.jp

本が発売されたのが2018年の9月なので、この内容を取り込むのが間に合わなかったんでしょうね。

設定をオンにすればこんな感じで一日のアプリを使っている時間を確認できます。

めちゃめちゃスマホ開いてる時間あってビビるはずです。そこで、このアプリ使いすぎやろ!ってものに対して、一日の制限時間を設定しましょう。

私は「Chrome」に1時間の制限をかけています。

制限時間にひっかかっても、どうしても使いたい時はその場で設定変えれば良いので、難しく考える必要はないです。(一日だけ設定を変えるというのがなくてちょっと不便)

これもデメリットほとんど無いのでおすすめ戦術です。

まとめ

おすすめ度 

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【書評】「小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード」を読んで今始めよう

🤓はじめに

「小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード」を読みました。

🐼読んだきっかけ・理由は?

参加した勉強会で紹介されてたから。

(前々から存在は知ってたのだけど、なんかきっかけが無くてスルーしてました。)

👆この本の概要

大きな仕事をするために大きなチームなんて必要ないよ!

👆概要

会社は大きいほうがいいなんて幻想だ。高価な広告、営業部隊、オフィス、いや、会議も事業計画もいらない。小さな所帯で、シンプルに、迅速に、臨機応変に。 Amazonでの紹介分より引用

仕事で大きな成功を収めるためには、たくさんの人を集めてたくさんの予算を使わないといけない。そんな風に思ってませんか??

「実はそんな事ないんだぜ!」

というテーマで、実際の経験を元に濃縮されたエッセンスを伝えてくれる本です。

🤓作者さん

世界的スタートアップ、ベースキャンプの創業者とカリスマ開発者が、インターネット時代の仕事術を伝授するビジネス書の新スタンダード。 Amazonでの紹介分より引用

スタートアップ界隈だと、ベースキャンプよりは「37signals」の方が馴染み深いかもしれません。(私もそう

Webサービスと製品の開発/運用をしている会社ですが、サービスはあまり日本で使われているのは聞いたことなくて、どっちかというとWeb開発用のフレームワーク(開発する時にベースとなるテンプレライブラリみたいなもの、というと語弊があって叩かれそう、、)のRuby on Railsを作った会社の方が有名かと思います。具体的にはDavid Hinemeier Hanssonさん。DHH。

※ちなみに翻訳だと「ルビーオンレイルズ」とカタカナに訳されてて最初はなんのこっちゃと思いました。

ja.wikipedia.org

アメリカのIT会社と聞くと、すごい勢いで会社を大きくして、資金調達したり、上場したり、なんかわっしょいわっしょいみたいなイメージがありますが、その逆を行くことを(結果的にですが)強く意識している会社です。

その考えとか知見を公開したのがこの本!

⏳所要時間

1時間くらい。さらさらっと読めます。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

この本は、ビジネスを始めようなどと夢にも思ったことのない人から、すでに会社の経営に成功している人までを対象にした、一風変わったビジネス書だ。 本文より引用

なので、お仕事してる人なら誰にでもおすすめできる本です。会社、サービス、プロジェクトみたいな大きな規模じゃなくて、自分のチーム、自分の個人的タスクについても参考になると思います。

具体的には

  • バリバリの起業家
  • ビジネス界のやり手
  • スタートして、リードして、勝ち残るために生まれたと感じている人たち
  • ちょっとした小さなビジネスを運営している人
  • ハードコアなビジネスマンではなくとも、生活の中心にビジネスがある人
  • より多くのことをこなし、より賢く働き、より良い仕事を求めている人
  • 日々まじめに仕事をしながら、いつも自分の夢を追いかけたいと思っている人たち
  • 自分の仕事は好きだが、たぶん上司のことは好きじゃない。あるいは単に飽きていて、自分の好きなことをして稼ぎたいと思っている人
  • ひとりでビジネスを始めたいなんて考えもしなかった人たちのための本

という事で、大体みんな当てはまるんじゃないかと。

🙅‍♂️逆におすすめしない人

あまりないですが、強いて言うなら、「巨艦大砲主義を追い求めたい信念を持つ人」かな、、、

🤔読むと得られること

  • 自分も何か始めてみよっかな!という気になります
    • その後本当に始めるのが大事
  • 大事じゃない何かをやめて身軽になろうと思います

📖同じジャンルの本との比較

比較できる本思いつかず

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

この本が主張するように、本文についてもできるだけシンプルに、余計なものを削ぎ落としてあるので、引用し始めると全文みたいになっちゃいます。なので本当に一部分だけ。

今やる

いつやるの、今でしょ!

仕事のはずみを保ちモチベーションを上げるには、目標に向かって小さな勝利を達成し続ける習慣をつけることだ。


何か本当にしたいことがあれば、他にやることがあろうとも時間を作る。残念なことに、多くの人はそれほどではないのだ。そして彼らは時間を言い訳にして自尊心を守ろうとする。言い訳してはいけない。夢を実現するのは、完全にあなたの責任なのだ。


何かしたいことがあれば、今しなければいけない


制約は見方を変えれば武器である。資源が制限されると、それでなんとかしなければならなくなる。そこには無駄の余地はなく、創造性が求められるのだ。 あれがない、これがないと嘆く前に、今自分ができること何なのか考えてみよう。

とにかく「今やる」というテーマは何回も出てきます。

「そんな事いっても〜忙しいし〜」「お金もスキルも無いし〜」「何していいかわからないし〜」

という言い訳になりそうなものをばったばったと切っていきます。(そんな論調では無いですが)

これを実現するために色々なtipsも紹介してくれています。

  • あなたに必要なものを作る
  • 必要なものは思ったより少ない
  • 身軽でいること
  • 芯から始める
  • 初めのうちは詳細を気にしない
  • やることを減らす
  • ツールよりも中身が大事
  • やめた方がいいことを考える
  • 解決策はそこそこのもので構わない
  • 小さな勝利を手に入れる
  • 小さな決断をする
  • 競合相手以下のことしかしない
  • 競合相手が何をしているのかなんて気にしない

めっちゃありますね!!やらない理由がなくなるくらい多方面から色々と。

とにかく小さく始めて、小さな決断をし続けて、小さな勝利(成功)を手に入れ、本当に大事な事以外はできるだけ削り、やらない。

制約によるクリエイティブ

これは余談ですがご紹介したかったので、、、

私が好きな作曲家さんで、杉山勝彦さんがいらっしゃるのですが(むか〜しちょっとだけ一緒にやらせてもらったのは自慢ですw)、彼もインタビューで言っていました。

たとえば中島美嘉さんの『一番綺麗な私を』(2010年)は、最初に「メロディは5音、ペンタトニック・スケールしか使わない」と決めて作りました。制限を設けたほうが、クリエイティビティーが上がるというのはよくあることだと思います。

news.livedoor.com

Ruby on Railsとの関係について

www.bokukoko.info

Ruby on Rails は、極少人数(理想は一人) がサービス開発するのに理想的なフレームワーク

スタートアップ界隈で使われる事が多い(今の所は事実上のデフェクトと言って良いと思います。)RoRですが、この文脈を理解する事で価値を見直しました。

サービスの初期構築はすごく早い代わりに、開発・運用を続けていると非常に辛くなりがちなのは、組織規模をどんどん拡大する事が、初期コンセプトと合ってないからだったんですね。

辛みの経験が先行していてRoRは避けたい気持ちが強かったのですが、個人開発的なプロダクトなら積極的につかっていこうと改心しました。

※長く、色々な人たちに使われて開発され続けていて、大規模開発でも全然使えるのですが、完全に個人的な経験、好みからくる主観的な意見です

まとめ

おすすめ度 

文庫本で安いのも👍

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【書評】「個人開発がやりたくなる本: クリエイター13人の実録エッセイ」はタイトル通り個人開発がやりたくなるよ

🤓はじめに

「個人開発がやりたくなる本: クリエイター13人の実録エッセイ」を読みました。

さくっと読めますし、内容も幅広いので、個人開発に興味ある・やっている人には何かしら刺さると思います👍

🐼読んだきっかけ・理由は?

自分は個人開発を始めていてモチベーションに悩んでいたのがスタートだよ

この本関連のイベントに参加する事になったのが直接的なきっかけ。

イベントに参加した理由自体が、個人開発しててモチベーションについて悩んでいたのですが、この本と、イベントで大いに刺激を受けました👍

👆この本の概要

個人開発の色々について書いた本だよ!

👆概要

個人開発者13名による、個人開発の体験談をまとめた合同誌です! WEBサービスやスマホアプリを開発するコツ、失敗談やバズった話、他では言えないお財布事情まで! これから個人開発を始めたい方、サービスを運営中の方におすすめです!

Amazonでの紹介文から引用

個人開発って?

一人で(2、3人だったら許容される場合もありますが)、サービスとかアプリを開発してリリースする事です。

普通サービス(はてなブログとかTwitterとかなんでもいいんですが)を開発する場合、仕事でチームを組んでやりますが、一人で企画、開発、デザイン、サポート、何でもやっちゃうスタイルですね。

⏳所要時間

1時間くらい。さらさらっと読めます。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • プログラム始めたけど何作っていいかわからない
  • 副業的に何かサービス/アプリ作ってみようと思ってるけど踏ん切れない
  • もう個人でサービス/アプリを作ってるけど色々困ってる
  • もう個人でサービス/アプリをリリースしてるけど色々困ってる

🙅‍♂️逆におすすめしない人

  • 副業でサービス作って楽にがっぽがっぽ稼ぎたいぜ!

🤔読むと得られること

個人開発をする上での始め方、技術、お金周り、モチベーション、ポエム系、と幅広いテーマが扱われていますので、自分の悩みによって色々得られるものが変わります。(自分の場合はモチベーション)

悩みが変わったタイミングで読み直すと、また新たな気付きを得られるでしょう。

あと、作者さんは大体Twitterやってますので、つながりにいったりするのも良いですね。

📖同じジャンルの本との比較

個別で技術とかお金周り(マーケティング)について書いてある本はたくさんありますが、個人開発という切り口で幅広く扱った本は珍しい(他に私は知らない)です。

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

信仰ポイント

熱量よりも分かりやすいな〜

ユーザーの熱量を表しているのですが、直感的でわかりやすいなと思いました。

  • 満足度が高いと上がる
  • 忍耐力が上がる
  • 伝染する
  • 後から信仰者が入ると下がる

サービスとかゲームとか、バンドとかでもこういうのありますよね。

  • すごい好きなバンドを見つける
  • かっこいいライブを見せてくれると上がる
  • たまに活動休止したりごたごたが合っても待つ
  • 人に勧めたくなる
  • メジャーデビューすると最初は「儂が育てた」気分になるが、だんだんフェードアウトしてしまう

信仰は直接は目に見えないので信仰ポイントも見えないですが、意識しておくと面白いですね。

ガウディらない

完成しないあれね!

f:id:moyashidaisuke:20191213121531j:plain

すごく壮大なものを作ろうとして一生完成しない事を表す造語です。わかりやすいですねw

個人開発は時間もお金もモチベーションも限りがあるので、できるだけシンプルなものをさっさと出した方が色々良いそうです。

👏モチベーション

イベントで発表した資料にまとめました。

speakerdeck.com

まとめ

おすすめ度 

深く掘り下げるタイプでは無いけど、幅広くさくっと読めるので、興味ある人はとりあえず読んでおいて損はないです。全く興味無い人にはちょっときついかな?

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【書評】「CAREER SKILLS」はこれからエンジニアを目指す人と今エンジニアの人にもおすすめ 〜ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド〜

はじめに

「CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド」を読みました。

すごく良い本でした。今エンジニアの方、エンジニアをこれから目指そうと思う方におすすめします。 定期的に読み直したいな、と思う本でした。

CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド

CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド

この本の概要

作者について

この本の前作にあたる「SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル」を伊藤淳一さんが読んでいて、その中でまとめていただいています。 (私は前作は読んでいないです)

元々会社勤めのエンジニアで、今は講演やyotuubeの動画、コンサルで活躍しているそうです。

blog.jnito.com

この本について

サブタイトルが「ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド」となっている通り、特定の技術にフォーカスするのではなく、ソフトウェア開発者がエンジニア(プログラマー?開発者?言い方は色々ありますが、私は普段エンジニアという言葉を使っているので)としてキャリアを始めてから伸ばして行くためのノウハウ、ヒントをたくさん教えてくれる本です。

全部で5部、合計60章の構成になっています。

  • 第1部 ソフトウェア開発者になる方法
  • 第2部 就職する方法
  • 第3部 ソフトウェア開発の必須知識
  • 第4部 ソフトウェア開発者の仕事
  • 第5部 キャリアの伸ばし方

このうち、第1部〜第3部はこれからエンジニアを目指す方向け、第3部〜第5部は(かぶってます)既にエンジニアの方向けだと思います。

感想とか

これからエンジニアを目指す方向け

最近エンジニアを目指すの流行ってますよね(私自身もたまに友人から相談を受けたりします)。そういう方は是非第1部〜第3部を読んでほしいです。

ベースがアメリカなのと、多少古い情報があったりしますが、右も左もわからない状態でエンジニアという仕事、業界を俯瞰するのに十分な情報が詰まっていて、具体的にエンジニアになるため、就職するためのノウハウも扱っています。 私が知る限り、この観点で情報を広くまとめて提供してくれる資料には出会ったことが無いです。

身に付けないといけない技術や業界知識の量はたくさん書かれていますが、実際ほぼこの通りだと思います。

  • 「どうやってエンジニアになればいいですか?」
  • 「どうやって勉強すればいいですか?」
  • 「何を勉強すればいいですか?」
  • 「今からでもエンジニアになれますか?」

というよくある質問に答えてくれます。

他業種の方でも、「エンジニアは何やってるかわからん!」という悩みを抱えている場合は(大体そうらしいですね、、、)役に立つと思われます。

今エンジニアの人向け

第1部〜第3部

  • 今の業界を俯瞰して眺めて漏れを確認する
  • メンター等になって経験が浅い方に教える環境になった時
  • 友人からエンジニアの仕事について質問を受けた時のうまく説明するネタとして

的な使い方ができます。思えばたくさん身につけてきたものだ、、、、と私は思いましたw

第4部の「ソフトウェア開発者の仕事」

は実際の現場で成果をあげ、給料をあげる(成果をあげているのが前提。ごますりでは無い)ノウハウが書かれています。

同僚、上司とのうまい付き合い方、自分の成果の上手なアピール、昇給/昇格へのつなげかたなどなど、、、

(自分の事は棚にあげて)エンジニアは技術以外に興味がなさすぎて、単純に損してるいる人が多いように自分は思います。(自分の事は棚に上げて。(大事な事なので2回め)) 自分はすごく良い仕事をしているのにちゃんと評価されていない!と感じているなら、第4部を読むとヒントがたくさん見つかるでしょう。

第5部 キャリアの伸ばし方

自身の評価(会社ではなく社会からのという観点)の高め方・戦略、考え方について述べられた部です。

第4部までに比べると、絶対的な正解が無い分野だとは思いますが、 勉強会へ取り組み方、ブログへの取り組み方、キャリアについての戦略の立て方等、具体的に役立つノウハウも詰まっています。(ちなみに私が最近ブログ頑張って書いてるのはこの本の影響)

心に響いたところ

ワークライフバランス

「ワークとライフの境界をあいまいにして、すべてが「生活」になるようにすること」と述べています。

ワーク(仕事)とライフ(日常生活)を分けるのではなく、ずっと仕事だけをするのでもなく、ワークもライフも自分でコントロールしようという趣旨です。

私自身、フリーランスになってから、同じような考えで生活を送っていて、「そうそう、そういう事だよ!」という言葉でした。

私は今の仕事が好きですが、他にも好きな事がたくさんあります(このブログの雑多感に現れている、、、)。仕事もしたいし、本も読みたいし、旅行もしたいし、音楽もやりたいし、健康にも気を使って過ごさなければいけないです。それぞれのバランスを適宜自分でコントロールできているのは、サラリーマン時代にはできなかった事で、満足感が高いです。(フリーランスにはフリーランスの悩みがあるので、フリーランス最高!というわけではないです)

対人との付き合い方

この本の中では自分以外の他人、他人からの評価についてたくさん書かれています。

  • 「プログラマーのキャリアの大半は、チームでほかのメンバーと共に今日動作魚を進めることに費やされる」
  • 「あなたは世界最高のプログラマーになれるかもしれないが、同僚とうまく付き合っていく方法がわからなければ、職場で惨めな思いをするだけでなく、本来の力を発揮することもできないだろう」
  • 「あなたが世界最高のプログラマーになっても、あなたが地下の自室にひとりで籠もっていて、誰もそのことを知らなければ意味がない

といった、言われればその通りとしか思えない言葉が並んでいますが、それを踏まえて自分が行動してきたか(仕事の仕方とか勉強してるかとか)と言うと、全くそんな事ないですねw

まずは筆者のおすすめに従って、↓を読むことにしました。

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

  • 作者:D・カーネギー
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2016/01/26
  • メディア: 単行本

キャリアの伸ばし方

筆者自身は「ガラスの天井にぶつかった」と自身のキャリアの伸び悩みについて表現していますが、私自身もそれを感じる事があります。 そこを打破するヒントが第5部にたくさん書かれています。

「ゼネラリストかスペシャリストのどちらを目指すべきか」、についてはT字型のスキルを目指すべき、と述べていて私も同意なのですが、色々できるけどこれなら誰にも負けない!というスキルを持たない私なので、ここは耳が痛いところです、、

というわけでちゃんと計画的に自分のスキルとキャリアを伸ばしていかないとダメだなぁ、、と思いました。(思うだけじゃダメとも筆者は言ってる)

まとめ

観点が他の本にはない事、網羅性が高い事から、定期的に読み直すと新たな発見があるような、とても良い本だと私は思いました。 私自身がエンジニアとしてのキャリアが既にありますので、後半は響きました。

知っておいた方が良いのに抜け漏れていた知識を補完するとともに、今とこれからのキャリアを考える上で、すごくヒントが詰まったおすすめの本です。

CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド

CAREER SKILLS ソフトウェア開発者の完全キャリアガイド

【書評】「メモの魔力」を読んだ

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

  • メモするといいよという本
  • 使いみちは大きく2つ
    • クリエイティブな仕事(人生?)をするため
      • 作業ではなく創造的な何かをする手段として
        • 実際のサービスに反映させるまでの思考が書かれていて、これは参考になった
    • 自己と向き合う(自己分析)をするため
      • 最後の1000問の質問が執念を感じる
        • あーだこーだ考えるよりは物量こなすのも大事だと思うので、これをやりきったら色々見えると思う
  • ファクト(事実)-> 抽象化 -> 転用
    • ファクト
      • 事実を書けばOK
    • 抽象化
      • なぜ?本質は?とか
    • 転用
      • じゃあどうする
  • 前田さん(著者)は元々ノート取るのが好き
    • 私は逆に嫌い
  • デジタルツールとの使い分けをもう少し掘り下げて欲しい
    • 構造化する事のメリットを書いているが、構造化ならデジタルの方が強いはず
    • 手書きの方が熱量が感じる、とかは感覚の違いなので私にはわからない
      • そもそも私が手書きが好きじゃないから?
  • とはいえ実際にやってみたら意外と良かった
    • 逆に構造化しにくいもの、ふわふわとしたものを考えるのには向いている
    • デジタルより書くの遅いので、短い文字数でアウトプットする練習になる
  • メモする時の技術を色々書いている
    • が、そもそもそういうの好きな人向きだなぁと思った
    • 参考程度
    • 右脳左脳の話は間違いのはず
      • 右脳は左目とつながってるので、逆
  • 例えが現代的、具体的なのでイメージはしやすい
    • 10年後読むにはつらそう

本を読んで実践もしてましたが、そこまで盲信できるものではないかな、と思いましたが、もやもやっとした問題に立ち向かう時にはすごい良い事がわかったので、良いきっかけになりました。(元々手書きで何かするの嫌いだったので、、、

自己分析の1000問はさすがに無理だけど、100問はやる。

【書評】「平家物語 ─まんがで読破─ 」を読んだ #書評 #読書 #読書記録

平家物語 ─まんがで読破─

平家物語 ─まんがで読破─

  • Amazonのセールで10円だったので買った
    • 10円にしては十分楽しめたが、定価で買うにはちょっと、、、
  • 話の内容を全然知らない人には入門として十分良いと思う
  • 冒頭の「祇園精舎の鐘の声・・」はやっぱり声に出して覚えたい日本語。かっこいい。
  • 登場人物が多いが顔の書き分けがイマイチなのが辛い
    • 漫画ならではの辛み
  • これを読んだ後に火の鳥の乱世編を読むと大変楽しい

【書評】「NOMAD TRIP 観光一切なしのチェンマイ旅」を読んだ

NOMAD TRIP 観光一切なしのチェンマイ旅

NOMAD TRIP 観光一切なしのチェンマイ旅

読んだという眺めた感じですが、、、

GWに行く予定なので読んでみました。

インスタ映えしそうなカフェやホテルがたくさん載っています。しかも、タイトルの通りノマドで仕事できる場所がいっぱいあるらしいです。本当にノマドしやすいかは実際に行ってみてのお楽しみ。

行く予定がなくても、キレイな写真が多いので見てるだけで楽しいです。

Kindle Unlimitedで読めます。

【書評】「超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由 」を読んだ

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由

読んだのは年末だったんだけど、(ドイツに行く飛行機で読んだような、、、)ブログに書いてなかった。

  • ネタ系のノリで書かれているが、読んでて悪い気はしない。
  • 細かい内容はあまり頭に入らないけど、とりあえず筋トレしたくなる。(結局筋トレしよう、しか言ってない本なので伝わっている)
  • 筋トレのモチベーションが下がってきたら読み直すと良さそう。
  • 科学的根拠を重視したとの事だが、読みさすさを重視していて深掘りはしていないのが残念。
  • 漫画は進研ゼミのあれ。

頭使わなくてなんか前向きになれる良い本だと思います。漫画もあるしね。

ちなみに私も週2くらいで軽い筋トレはしてます。元々が筋肉は無いに等しいので、ちょっとやるだけで効果でるので楽しいです。

【書評】「スタンフォード式 最高の睡眠」を読んだ

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

けっこう良い本だった。 色々書いてあるが、とにかく最初90分の質を高める事の重要性を色々な角度から説明している。

  • 睡眠の研究はここ最近で急激に進んでいる
  • 睡眠は人生の1/3を占めるのに軽視されがち
  • ちまたで言われている90分サイクルは人によって差があるので、長さはあまり気にしてもしょうがない
    • が、サイクルを意識する事は大事
    • 1サイクル目は超重要
      • 1サイクル目が崩れると、以降、いくら寝てもダメ
      • 現代人が十分な睡眠時間を確保し続けるのは現実的に難しい
      • なので、1サイクル目の質を高める事により、睡眠全体の質を高める事が大事
  • 慢性的な睡眠不足の解消には数ヶ月かかる
    • なので、週末に寝だめする程度では効果は薄い
  • 睡眠の導入には体温調整が有効
    • 手足を温める -> 深度体温が下がる -> 眠たくなる
    • ので、寝る前のお風呂は有効
  • 眠り始める時間を固定化すると良い
    • 眠りの習慣が体内時計として染み付くので
    • 忙しい時も、起きる時間を早める事で調整する
  • 睡眠を司るホルモンがわかってきている
    • 睡眠不足の時のホルモンは食欲を増す
      • ので、寝ないと太る
  • お酒は短時間に強めのを飲むほうが良い
    • 睡眠の導入効果があるので
    • だらだら飲むのはダメ
      • 眠りが浅くなる